1月15日付け「時代を読む」を受けて
「戦後社会を生きた者より」
叩きのめされた進駐軍に、ギブミーチョコレートと乞い、脱脂粉乳と食パンで空腹を凌ぎ生きてきた。敗戦から復興しようと皆一生懸命だった。貧しくも楽しかった。末は社長か大臣かと立身出世を目指して勉学に励んだ。アメリカに憧れ、功利主義を手本にして猿真似と言われても、Japan as No1と言われるまでになった。おらが町にも新幹線の駅ができた、補助金を貰ってくれたと喜び、代議士を先生と崇め立てた。我もと一流大学から大企業に入社するレールに乗ろうと躍起になって、他者への思いやりは消えていった。
経済力学の仕組みが固まってくると既得権益や天下り先を手放すまいと癒着し合う。政治家は得票のためなら悪戯な事も何のその。宗教や人気タレント、スポーツを利用して国民をはぐらかす。真っ当な者が自死に追い込まれ、ついには司法に携わる者も不都合に蓋をする。手前みその組織を守るため、狐と狸とヤクザの様な戦争に行かない上級国民が平民の命を担保に米国に尻尾を振り武器を購入する。そして被爆したことさえも無かった事にしている。
今や、他者への情がない社長や大臣はさもしい守銭奴の代名詞。権力を握る腐った老害達をみて、希望を失うのは若者だけではない。何て情けなく品格のない三流国にしてしまったものだ。
もう騙されまいぞ。お代官様にへつらう気質を反省し、自分で考え真っ当に自己主張していきます。これが私の反戦準備の一つです。